Before & After (眼瞼下垂手術経過) |
私は、2014年に部分切開法で眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術を受けました。兵庫県在住、60才代です。
この手術を受けて本当によかったと思っています。眩しさや首・肩の凝りから解放されたのが何よりうれしいことです。自分自身が手術を受けてみて初めて、眼瞼下垂で悩んでいる人がとても多いことがわかりました。私が手術を受けた過程で体験した色々な事を記しましたので、ご参考にして頂けたらと存じます。
※写真は自分で携帯で撮影したものであまり上手に撮れていません。ご容赦くださいね。
☆ 術前
こんな目でした。瞼がたるんでいくつもたるみ皺がありました。瞼が重い、光が眩しい、首・肩が凝るというのが主症状です。
眼鏡をかけています。
春先、光が眩しくなる頃から外出時にはサングラスが必需品です。
☆ 2月21日 ふくずみ形成外科(大阪) で左眼手術。
翌22日(左眼術後2日目)の写真。
腫れたり、内出血したりする、翌日はもっと腫れてくると言われていましたが、この程度ですんでいます。どうやらお岩さんにもならず、パンダにもならずにすみそうです。
21日は凍るように寒く、大阪からの帰り道、道中震え上がりました。氷で冷やすように指示されていましたが、夜のバス停で冷え切ったのがよかったのか、不要でした。チリチリとした痛みはありますが、痛み止めは要りませんでした。
☆ 2月23日(左眼3日目)
目尻下の角に褐色の斑点が現れました。手術時の内出血の後かなと思います。
引きつった感じはありますが、眩しさが軽減され、首の凝りがましなような気がします。痛みはなく、当分シャワーでという指示でしたが、この分では大丈夫かと思い短時間入浴しました。
視力が変化すると言われていましたが、左目は眼鏡が合わなくなりました。また、色彩も右目は青みがかり、左目は赤みがかって見えます。テレビの画面で試すと右は白色光、左は昼色光で見た感じです。読書は左目だけで文字を見ています。
☆2月24日(左眼4日目)
瞼の周囲、特に鼻側にも薄茶のシミが 現れましたが、ひどくはならず内出血は 軽くすんだようです。
今日、短い距離なので車を運転。最初は違和感がありましたが、すぐ慣れました。
☆2月27日(左眼7日目)
左目は無理をして開けているような感じが続き、目頭に引きつった感じが残っています。目尻を引っ張ると一時的に楽になりますが、また左だけびっくりしたような目です。試しに伏し目になって写真を写してみましたが、左はあいていたのでびっくりしました。
3月2日(左眼10日目)
引きつり感は昨日から無くなって自然な 感じになりました。意識としては普通に両 目を開けているつもりですが、左右の目に これだけの差があります。色調の左右差はほとんど無くなりましたが、、視力は変わったままです。眩しさは大きく改善されて、サングラス無しでも外を歩けます。
☆3月7日(右眼手術 左眼15日目)
右目の手術をしました。今回は手順がわかっているので気持ちが楽です。先生ともあれこれお話しながら手術を受けました。左目の時より時間がかかるように思えましたが、左右のバランスを考えるなど、先を見越して今どういう手術をするかという判断が必要だとのことでした。この辺の機微を若い学生に伝えるのは難しいとのこと、どの世界も同じようです。
今回も痛みはあまりありません。手術跡に血がにじんできましたが、気にするほどではありません。右目を手術すると左目が今より落ち着いてくると言われましたが、帰途バックミラーで見てみると左のびっくりしたような感じが薄れています。
☆3月8日(右眼2日目 左眼17日目)
手術跡が腫れて眼も充血していますが、痛みはありません。
右目の視力が落ち、眼鏡のピントが合いません。色調異常は今回は無く、テレビの画面も左右同じように見えます
☆3月9日(右眼3日目 左眼18日目)
順調に腫れが引いてきています。左目の引きつり感がなくなりました。肩凝りや首の凝りが軽くなりました。ドライアイの薬も時々さしていますが、大丈夫のようです。びっくりするのは、瞼をあげると白目の上の部分が見えること。「目をむく」と言う感じになります。目の幅がないので、流し目をしたときどんな目になっているのか自分ではわかりません。自分の表情に確信が持てないのはいささか不安なことです。
手術とは関係ないと思いますが、左目の黄斑変性が進んだように思えます。電信柱や屋根の瓦が波打って見えます。飛蚊症も進みました。眼科のお医者さんに行くつもりです。
☆3月12日(右眼6日目 左眼21日目)
どちらの目も感覚的には自然な感じになりました。新しい状況に馴れたのか視力も回復しつつあります。完全に落ち着くのは何ヶ月か先だという話ですので、眼鏡の作り直しはそれ以降に延ばすことにします。
☆3月15日(右眼9日目 左眼24日目)
☆3月31日(右眼25日目 左眼40日目)
12日以降、2度ばかり瞼が痒くなってこすったせいか、腫れかけましたが薬で回復、たいしたトラブルもなく治りました。このまま落ち着くと思われます。視力も回復し、今までの眼鏡で間に合います。
右目の方がきれいな二重瞼になりました。多少左右アンバランスですが、眼鏡をかけていますのでちょうどフレームの陰になります。また、目尻などの皺が目立つようになりました。どこかに力を加えればどこかにひずみが出るのは致し方のないこと、自分の年齢を考えて受け容れることにします。
この手術を受けて本当によかったと思っています。眩しさや首。肩の凝りから解放されたのが何よりうれしいことです。ここ2ヶ月あまり関心が瞼にありましたので、人の顔を見ると瞼に目が行きます。顔面と目の大きさの比率や、二重瞼の線の美しさなど、観察してみればとてもおもしろいことに気がつきました。
☆4月4日
1ヶ月検診です。自宅まで2時間以上と遠方でしたので、経過順調につき本日で一応治療は終了となりました。3ヶ月、6ヶ月後とまだまだ変化していくそうですが、今はまだ腫れている状態だとか、睫毛の辺りの厚みが減るのかも知れません。
目が大きくなったため印象が違うのか、会う人がもの問いたげな表情をします。そこで説明しますと自分自身、あるいは家族が眼瞼下垂で悩んでいる人が多いことがわかりました。また、人の話を聞く態度に変わりはないつもりですが、目が大きくなったせいで親身に聞いてくれているように見えると言われたのが思わぬ余得でした。
手術の経過には個人による差があると思います。良い結果となるとは限らないことをお含み置きくださいませ。
眼瞼下垂の手術を受けられる方は多くなっている様ですが、皆様は口コミや評判を頼りに医師をお探しでしょうか?私は、神戸大の一瀬Drの講演を拝聴して自分が眼瞼下垂ということに気づき、そのまま手術をお願い致しました。眼瞼下垂でお悩みの皆様が良い医師に巡り会ってつらい症状から解放されることをお祈りします。
(一瀬Drは2018年3月に神戸大を退職されて、眼瞼下垂の専門クリニックに転勤されました)
部分切開法眼瞼下垂症手術の情報はこちら→(眼瞼下垂のサイト)